ペットと車でおでかけ!事前の準備と健康管理のポイント

ペットと車でおでかけ!事前の準備と健康管理のポイント

CATEGORY: マメ知識

ペットを連れて車でお出かけや旅行が決まっている時や、日常的にペットを車に乗せる場合、どんな時でもペットにも気持ちよく乗車して欲しいですよね。そこで、出発前から準備しておきたいペットの健康管理の方法や、ケア、トレーニングをご紹介します。

ペットを車に慣れさせるためのトレーニング方法は?

「ペットが車に乗りたがらない」「ペットを車に乗せると興奮しすぎて困る」などのお悩みの原因にはペットがこれまで学習した経験が大きく影響する場合があります。

ペットを車に乗せるのは動物病院やトリミングサロン、ペットホテルに預けるなど、ペットが苦手とする場所へ連れて行く事や、「痛かった」「寂しかった」といった肉体的な苦痛や精神的な不安を感じた経験が、「車に乗ると起きたこと」として記憶に紐付けられている可能性があります。

そうなると、「車=良くないことが起こる」と学習してしまうことが多いようです。そうならないためには、ペットが「車に乗ったら楽しいことが起きた」と思えるような記憶を沢山作ってあげましょう。
「ちょっと広い公園にお散歩に連れて行ってもらった」「飼い主さんとずっと一緒に過ごせた」「車に乗ると美味しいおやつがもらえた」など、ドライブにもちょっとした工夫が必要です。

もしも既に「車嫌い」を学習してしまっているようであっても、駐車場に停車している車の中で「いい子ね」と褒めながらチーズやレバーなど、いつものおやつとは異なる特別美味しいものを少し与えるなどの工夫で、ペットが持つ車への不安を徐々に少なくしてあげることは可能です。

これまで車に乗せたことのないペットや、仔犬などの幼いペットを車に乗せる場合は、いきなり長時間・長距離のドライブをせず、体調の変化など様子を確認しながら少しずつ乗車時間・移動距離をのばして慣れさせるようにトレーニングしましょう。

決して無理をさせず、適度に公園などで給水や排泄の休憩をさせてあげることも忘れず、スケジュールにも無理のないよう余裕のあるドライブを心がけてあげましょう。

ペットを車に慣れさせるためのトレーニング方法は?

車に乗る前にできる健康管理と日々のケア

ペットを車に乗せる場合、気をつけて欲しい健康管理のひとつは食事のタイミングです。ドライブの直前に食事を与えることはなるべく避けましょう。少なくとも出発時間の1~2時間前には食事を済ませます。

ペットが満腹の状態で車に乗り、移動中の揺れを体で受け続けると車中で食べたものを吐き戻してしまい、車酔いの原因になることがあります。食事の後は体の消化器官が働く時間なので、ペットの体内の時間割には配慮してあげましょう。長距離のドライブで長時間空腹が続くこともペットの負担となる場合もあります。

空腹の症状として黄色く泡状の胃液を吐いてしまうこともあります。食事を与えるタイミングが難しい場合、休憩時間に消化器官に負担がかからない少量の食事を、休憩のタイミングで与えてあげると良いでしょう。車に乗せる場合は、極端な満腹と空腹を避けることがベストです。

車酔い対策としてできること

ペットとのドライブで車酔いさせたくない場合は、食事を与えた時間からしっかり間隔をあけて乗車させることが必須ですが、それ以外にも方法はいくつかあります。ペットが車で、必要以上の揺れを体で受けることのないような載せ方をさせてあげるのもひとつの方法です。

移動中の車内ではペットが自由に動き回ることのできる環境よりも、しっかりと固定したクレート内で静かに伏せて過ごさせてあげる方が負担は少なくて済みます。万が一車酔いをしてしまった場合でも、クレートに入れておけば、車内が汚れることを最小限にすることもできるのです。

ペット用品の専門店や通販では、ペットの車酔いを軽減するアロマやサプリも販売されているので、活用してみても良いでしょう。

ペットにも個体差があり、どんなにトレーニングしても、環境を整えても、生まれつきドライブが得意ではない体質を持つ場合もあります。そのような場合は無理をさせないことが良いですが、留守番やペットホテルに預けることが難しい、引越などのやむを得ない移動がある場合は、あらかじめ獣医師さんに相談して体調に合わせたお薬を処方してもらう方法もあります。

お出かけ前の身だしなみで気分も車内も快適に

ペットとのドライブのお悩みに多い「抜け毛」の問題は、ドライブ前にブラッシングをすることで大幅に軽減できます。車のシートに付着したり車内を舞う抜け毛は、車に乗ってから抜けたのではなく、車に乗る前からペット自身が自分の体に抜けた毛を着けたままだったものがほとんどです。

ペットの体に付着している抜けた毛はブラッシングで取り除いてから車に乗せてあげましょう。抜け毛の量が多くなる換毛期であれば、一日に何度ブラッシングしても大量の毛が抜けることもあるため、クレートに入れるか、車内では洋服を着せるなどして抜け毛が飛散することを防ぐのも方法です。

休憩場所は、ペットも楽しいサービスエリアを事前にチェック

長距離ドライブで高速を利用する場合、せっかくならペットも一緒に楽しめるサービスエリアで休憩できると、お互いハッピーですよね。高速道路には、無料のドッグランのあるサービスエリアが各地にあり、人気のスポットとなっています。

ペット専用の水飲み場や足洗場、排泄物専用のゴミ箱が設置されているほか、サービスエリアによっては、犬の大きさ別にエリアを分けて利用できる広いドッグランや、ペット可エリアがあるカフェが併設されている所もあります。さらにはペット用のオモチャやオヤツのお土産コーナーなど、魅力の多いサービスエリアが沢山ありますので、ドッグランを目当てに高速道路を利用される方もいるようです。

このドッグランのあるサービスエリアですが、高速道路の「上り」「下り」どちらか片方だけにある場合も多いので、目的地への進行方向のどこにドッグラン併設のサービスエリアが位置しているかなど事前にチェックしておいたほうが安心です。

車のメンテナンスと同様にリードやハーネス・首輪のメンテナンスも忘れずに

安全なドライブのために、車のブレーキパッドやタイヤをメンテナンスするのと同様に、ペットが着用するリードやハーネスは日頃からチェックする習慣を身につけておきましょう。

ハーネスや首輪は、ペットとの間に指が1~2本入る程度の隙間があるものが適度なサイズです。緩みすぎて抜けてしまわないように、ペットの体に合わせて長さを調節しましょう。バックルやベルトなどの部品に破損がないか、リードのスナップのバネが緩んでいたり、ちぎれそうな破損がないか、しっかりチェックをしましょう。

車の往来の多い場所ではハーネスやリードは大切な命綱です。もちろんお出かけ時にはハーネスや首輪には鑑札と注射票を着けておきましょう。

ペットの体調に対して細やかに気配りできると、お出かけの楽しみが広がるだけではなく、日頃からの健康管理にも繋がります。ペットの種類や体質、年齢に応じて理解を深めてあげたいですね。

車のメンテナンスと同様にリードやハーネス・首輪のメンテナンスも忘れずに

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