マイカーのメンテナンス、あなたはきちんとしていますか?
せっかく手に入れたマイカー。どうせなら、長期間、大事に乗ってあげたいですよね。そこで重要となるのが、メンテナンスやお手入れです。定期的なメンテナンスをするかしないかで、愛車の寿命も変わってきます。さらに、長距離のアウトドアへ出かけるのであれば、安全のためにも欠かすことはできません。
でも、メンテナンスなんて難しそう、何をすればいいのかさっぱりわからない…。という女性の方は多いと思います。
ここでは、女性の方でもできるメンテナンス・点検方法をご紹介します。簡単な方法ばかりですから、あまり意識していなかった人は、この機会に一度確認してみましょう!
車のメンテナンス・点検をしよう【エンジンルーム内】
車で一番重要なパーツといえばエンジン。エンジンが故障してしまえば、車が動かなくなってしまいますし、最悪の場合、事故に繋がる可能性もあります。
エンジン周りの点検は、各部品の液量チェックだけでも行っておくと、トラブル予防につながります。簡単にできますので、以下の項目を実践してみましょう。
- エンジンオイル
車の血液とも言われるのが、エンジンオイルです。エンジンの内部を循環しており、冷却作用や潤滑作用があります。しかし、走行距離が長くなったり時間が経つほどに、オイルは酸化・劣化していきます。古いオイルを使い続けると、エンジントラブルの原因にも!
エンジンオイルが劣化していないかを確認するには、「オイル交換時期などが記載されているステッカーを見てみる」、または「オイルの状態を自分で見てみる」方法があります。
前者のステッカーとは、ディーラーまたはガソリンスタンドなどでオイル交換を頼んだ際に、運転席側のドア付近などに貼ってくれるシールのこと。そこには、オイル交換時期・走行距離の目安が記載されているはずです。もしもその記載された期間を過ぎていたり、走行距離を超えている場合は、すぐにディーラーやガソリンスタンドへ行き、オイル交換をしてもらいましょう。
後者は、エンジンルームにある「オイルレベルゲージ」を利用して、自分で確認する方法です。以下、その具体的な手順をご紹介します。
- エンジンを止めて10分ほど経ったら、ボンネットを開ける。
- オイルレベルゲージ(オレンジ又は黄色の取っ手)を、白い布やキッチンペーパーで挟みながら引き抜く。
- オイルレベルゲージを綺麗に拭き取ったのち、元の場所へと奥まで差し込む。
- もう一度引き抜き、レベルゲージの先端を確認する。
オイルの色が明らかに真っ黒になっていたり、茶色く汚れているようなら、要注意です。また、レベルゲージにはオイルの量を確認するために2つのラインが入っています。ラインの間にオイルが付着していれば適量ですが、付着が下限付近にあった場合、量が少なくなっている証拠です。早めにオイル交換をしてもらいましょう!
- バッテリー
バッテリーは、エンジン始動の際などに重要な役割を果たしています。バッテリー内には液があり、その量を確認することが大切です。
確認方法は、バッテリーを側面から目視するだけ。バッテリー容器の外側にある上限と下限のラインの中間に液があるようであれば問題ありません。もしも量が少なくなっているのなら、早めにディーラーかガソリンスタンドへ行き補充してもらいましょう。
- 冷却水
冷却水は、エンジンを冷やしてくれるだけではなく、サビや凍結を防いでくれる役割があります。量が減ってしまうと、オーバーヒートする可能性があるので注意しましょう。
エンジンルーム内で、キャップに「COOLANT」「冷却水」と書かれているものが冷却水が入っているリザーバータンクです。タンク側面にある二つのラインの間に液があれば適量です。もしも下のライン付近にあるなら、量が減っている証拠ですので補充するようにしましょう。
- ウォッシャー液
ウォッシャー液は、運転時の視界を確保するために、ガラスの汚れを落としたり、凍結を防止する役割があります。普段からウォッシャー液を活用しているならば、じゅうぶんな液量が入っているかどうかを確認しておくことが大切です。
エンジンルーム内で、ウォッシャー液マークがキャップに描かれているものが、ウォッシャー液のタンクです。外から目視した際に、明らかに量が減っているようであれば補充するようにしましょう。
エンジンオイルやバッテリー液、冷却水、ウォッシャー液は、ディーラーやガソリンスタンドに交換や補充をお願いするほか、カー用品店やホームセンターなどで購入することもできます。
車のメンテナンス・点検をしよう【タイヤ】
- 空気圧の点検
近年では、ガソリン給油時のセルフ化が進んだことにより、以前はガソリンスタンドで給油時にあわせて確認してもらっていたタイヤの空気圧の点検が疎かになり、バースト(破裂)させてしまう事故が多くなっているようです。普段から通勤などで車を使うのであれば、最低でも月に一度は、ガソリンスタンドなどで空気を測定するようにしましょう。
- 溝のチェック
タイヤには溝があります。この溝が浅くなってしまうと、タイヤと路面の間に水が入りやすくなってしまうので、雨の日だとスリップしてしまう可能性が高くなります。
溝の深さが1.6mm以下になると、スリップサインが表れます。タイヤ側面の「▲」印がある接地面の溝が途切れたり、なくなりかけているようであれば、サインが出ている証拠。すぐにタイヤを交換するようにしましょう。そのまま走行するのは危険ですし、法律違反にもなりますので注意が必要です。
その他のメンテナンスポイント
- ランプの状態
ヘッドライトは、左右両側がきちんと点きますか?ロービームだけではなくハイビームもきちんと点くか、確認しましょう。
ブレーキランプやテールランプも、キズや割れがないかも含め、確認しておきましょう。ブレーキを踏んだりバックギアに入れた時にライトが点くかどうか、別の人に後ろから確認してもらうのが確実です。または、信号待ちしている後ろにトラックが来た時に、自分の車のブレーキランプが点灯してトラックに映っているか、バックミラー越しに見てみるのも良いでしょう。
左右のウインカーが点滅するタイミングがいつもより早くなっている場合、ウインカーライトが弱っている可能性が高いです。ディーラーや修理業者などへ早めにご相談ください。
- ワイパー
ワイパーを作動させた時、拭き取りにムラがあったり、ビビったり、音が鳴るようであれば、ワイパーが劣化している証拠です。
対処方には、ワイパーブレード本体を交換する方法や、ゴムだけを交換する方法があります。自分でも交換できますが、車ごとにブレードやゴムの種類が異なったり、取り付け方がやや難しいので、専門店やガソリンスタンドなどで交換をお願いすると安心ですよ。
- ブレーキ
ブレーキペダルは、つっかかることなく奥まで踏み込めますか?また、奥まで踏み込んだ際に、フロアギリギリにまで達していませんか?もし何らかの異常があるようであれば、すぐに点検してもらうようにしましょう。
走行中にブレーキをかける際に、「キーキー」と高い音がよく鳴るようになったら要注意。ブレーキパッドと呼ばれる、ブレーキの際に重要なパーツが消耗しているかもしれません。点検や交換は難しいので、プロにお任せするようにしましょう。
定期的にメンテナンスして、愛車に長く乗ろう!
車のメンテナンスで重要なのが、定期的に確認することです。「車検の時に点検してもらえるから大丈夫」と、思い込むのは危険!車検は2年に1度しかありませんから、日頃から愛車の状態を気にかけておくことが何よりも大切なのです。特に、エンジンオイル・タイヤの空気圧については、普段から意識するように心がけましょう。
車は高額な消耗品。しかし、あなたの心がけ次第で、その寿命を伸ばすことが出来ます。定期的なメンテナンスを意識して、マイカーに長く乗れるようにしましょう!