ペットと楽しむドライブ!マナーを守って安心・快適な過ごし方

ペットと楽しむドライブ!マナーを守って安心・快適な過ごし方

CATEGORY: 車内での過ごし方

今や愛犬は家族の一員です。ちょっとしたお買い物はもちろん、旅行などにも一緒に行きたいと思いませんか?ペット同伴OKのサービスも急速に広がっていて、愛犬家にとって嬉しい限りですよね。

愛犬が車に乗ることができれば、行動範囲は一気に広がり、多種多様なサービスを利用できるようになります。そこで、愛犬と過ごす時間をより楽しいものにするためにチャレンジしたいペット同伴ドライブのマナー、安心で快適に過ごすためのコツを紹介します。

やってしまいがちなNG行為

まず、ついついやってしまいがちなNG行為を紹介します。次のような行為は、愛犬や同乗者を危険にさらしてしまう可能性がありますのでやらないでくださいね。

  1. 愛犬を抱っこして運転したり、運転中に車内で愛犬を自由にしておく
  2. 愛犬が入っているクレートやケージ、キャリーケースを固定しないで運転する
  3. 車内で愛犬にご飯をあげる

人が車に乗る時、必ずシートベルトをしますよね。これは万が一、事故に遭った時に身を守るためです。愛犬のことも同様に考えてみてください。1.や2.は安全でしょうか。

愛犬を膝に抱いた状態で事故に遭ったら?急ブレーキを踏んで愛犬が車外に放り出されるようなことがあったら?考えただけで恐ろしくなりますよね。愛犬は必ずクレートやケージ、キャリーケースに入れて車に乗せ、ベルトなどでシートに固定するようにしてください。事故に遭った時の衝撃を考えると、ハードタイプのクレートやケージ、キャリーケースがオススメです。

ちなみに、道路交通法では次のように定められています。

(安全運転の義務)
第七十条  車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
<引用元>道路交通法(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO105.html

もし、愛犬を抱っこした状態で運転していて事故を起こしてしまった場合「ハンドル操作を確実に行える状態だったか」という点を指摘される可能性もあります。注意したいですね。

なお3.がNGなのは「車酔いを防ぐため」です。食べたり飲んだりした直後に車で揺られると、酔ってしまったり嘔吐する可能性が高くなります。愛犬に車内で飲食させることは避けた方がいいですよ。

やってしまいがちなNG行為

自宅でできる事前準備

愛犬とドライブに出る前に必ず済ませておきたいことがあります。それは「クレートトレーニング」と「トイレトレーニング」です。

先程紹介したように安全を確保するため、愛犬はクレートなどに入れて車に乗せます。クレートに入ることや、クレートの中で静かに過ごすことができるよう、子犬の頃から練習しておきましょう。

「普段からクレートを寝床に使う」「クレートの中でオヤツを食べさせる」「クレートの中でオモチャを使って遊ぶ」など、クレートは休憩する場所、クレートの中は楽しい!というように覚えてもらいましょう。

そして「決まった場所で排泄する」ということも重要です。どこでも関係なく排泄してしまう愛犬だと、クレートの中や車の中が大変なことになってしまいます。愛犬自身も汚れてしまいますし、ドライブ先でも公共のマナーが守れない可能性がありますよね。そうならないためにトイレトレーニングを完了してからドライブするようにしてください。

自宅でできる事前準備

「車に慣れる」ところからスタートしよう

車に苦手意識を持つ犬は結構多いと言われています。

  • エンジン音や振動が苦手
  • 車内のニオイが苦手
  • 長く揺れ続けるのが苦手
  • 移動スピードが苦手

苦手なポイントは色々ありますから「子犬の頃から少しずつ慣らす」という方法で対応しましょう。

  1. 動いていない車に乗せてみる(平気ならドアを全部閉める)
  2. 車内で喫煙・飲食しない&芳香剤などを置かない(ニオイに配慮する)
  3. 最初は短距離ドライブからチャレンジ
  4. ゆっくり安全運転を心がける

こうした工夫で少しずつ愛犬をドライブに慣らしていきましょう。可能なら、振動が少なくて静かな車を選ぶのも手ですね。もちろん、クレートやケージ・キャリーケースを乗せたり固定することもお忘れなく。

慣れてしまえば、車の中でイビキをかいて寝るし、到着すると元気に思いっきり遊ぶ。そんなドライブ好きな愛犬になってくれますよ。

「車に慣れる」ところからスタートしよう

快適ドライブのコツ

愛犬と一緒にドライブするなら、楽しく快適が理想ですよね。そのために、いくつかコツがあるのでチェックしてみてください。

  1. 車を降りたら必ず思いっきり遊ぶ(ドライブに行くと楽しいことがある!と覚えてもらいましょう)
  2. 車内温度が高くならないように注意!(犬は暑いのが苦手!人が「涼しいかな」と思うくらいがベスト)
  3. ドライブ前の食事は少なめに(車酔い予防になります)
  4. 休憩をこまめに取ろう(犬の様子を見ながら、ムリしないで休憩をしっかり取ってください)
  5. 時間や移動距離に余裕のあるプランでドライブを(「せっかくだから!」と欲張ってあちこち行くと疲れます)
  6. 目的地近くの動物病院をチェックしておく(万が一に備えて必ずチェックしておいてください)
  7. 人も車内飲食を極力避ける(ニオイが気になりますし、犬に我慢を強いることになるのでやめましょう)

無理をせず、余裕を持って、人と愛犬が快適に過ごせる工夫を心がけてください。そして、もし、愛犬に次のようなサインが見られたら「車酔い」の可能性があるので必ず休憩しましょう。

  • 頻繁にあくびを繰り返す(ストレスを感じている証拠です)
  • ハァハァと息をしながらヨダレが出る(車酔い以外にも、熱中症の可能性があります)
  • 吐きそうな素振りを繰り返す(車酔いしています)
  • グッタリして動かない(かなり辛い思いをしている状況です)

人でも長距離移動は疲れますよね。犬は人よりもずっと体が小さい動物です。愛犬の状態に合わせて余裕のあるドライブを心がけましょう。

なお、鼻水を垂らしている・発熱がある・食欲がないなど、体調不良が疑われる場合は無理してドライブをせず動物病院で診てもらってくださいね。

活用したいドライブグッズ

ペット同伴ドライブの時には、ぜひ揃えておきたいグッズがあります。デザインなども見ながらお好みのものを購入してみてはどうでしょう?

  • クレート

多少の衝撃にも耐えられるハードタイプのもので、愛犬が中で立つ・座る・体の向きを変えることができる広さのものがオススメです。

クレートトレーニングが完了していれば、移動中はクレート内でリラックスできます。「周りが見えなくて不安になるんじゃない?」といった心配は要りません。

クレートの中にはお気に入りの毛布やオモチャを入れてあげるといいですよ。なお、ペットシーツは入れないでください。ストレスを感じるなどしてかじった場合、飲み込んでしまってお腹の中で吸水素材(吸水ポリマーなど)が膨らみ、緊急手術が必要になるケースがあります。

  • カー用品のうち、荷物固定グッズを活用

車の車種や、同乗者の人数にもよると思いますが、クレートやケージを乗せる場所を指定しておきましょう。定位置があると愛犬も慣れやすいですよ。さらに、シートベルトやカー用品の荷物固定グッズなどを使って確実に固定しましょう。グラグラしない、横滑りしない、というのがポイントです。

  • 防水シートがあると便利

車を止めて休憩するときなど、愛犬を車内でフリーにすることがあると思います。水を飲もうとして失敗したり、粗相をしてしまったり、よく毛が抜ける時期の対策として「防水シート」や車用防水シートカバーを準備しておきましょう。

防水シートは、単に敷くだけならレジャーシートでもOKですし、カー用品であればフックが付いていてシートに引っかけることができるものもあります。ハンモックのようにして犬の休息場として使うこともできて便利ですよ。

  • 消臭効果のあるゴミ袋

赤ちゃんのオムツを捨てるのによく使われる消臭効果があるゴミ袋も便利です。使用済みのペットシーツや万が一嘔吐した時などの処理物を捨てるのに活躍してくれますよ。

  • 消臭剤

犬は嗅覚が優れており、ニオイにとても敏感ですので、「ニオイで誤魔化すタイプ」ではなく香りなしで消臭するものを車内に常備しておくと便利です。

活用したいドライブグッズ

気持ちや時間の余裕と事前準備で楽しいドライブを!

車内の独特なニオイや長距離ドライブのストレスなど、様々な理由で車が苦手な人がいるように、愛犬も車に対して苦手意識を持つことがあります。安全を考えたクレートトレーニング、衛生面で不可欠なトイレトレーニングを済ませた上で、徐々に慣らしていくというステップを踏み、ドライブデビューしましょう。

安全運転はもちろん「余裕を持つ」「無理をしない」というのが欠かせません。「焦ることはない。のんびり楽しもう」という気持ちを忘れないでくださいね。

愛犬とのドライブでは、万が一の場合の動物病院もチェックしておき、休憩をたっぷり取り、便利なグッズを活用しながら、安心・安全で快適なドライブを楽しんでください。ドライブデビューが成功すれば、愛犬とのより充実した生活が送れるでしょう。

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